カジュアルに最高級な食体験

ITALIAN/Don Bravo

平 雅一

「アッカ」や「タクボ」などの有名店、イタリアの星付き店を経て、調布にて独立。和の食材を取り入れ、コースの最後にはこだわりのピザを出す、独創的なイタリアンを展開する。国領の奇跡と呼ばれるほどの、認知を得ている。

ご自身のお店や料理のコンセプト、大切にしていることを教えてください。

カジュアルに最高級です。僕らがレストランをやる上で一番大切にしていることは「美味しさ」です。まず自分たちが心から美味しいと思える作品(料理・ドリンク)を作り、お客様が作品を心から楽しめる設計をします。フルコースですので、全てを食べ終わってしっかりと腑に落ちるような味の構成、量、タイミング、ペアリング、お皿の形状、カトラリーを提案します。そこまで自分たちのできる限りの設計が作れたら、あとはめちゃくちゃカジュアルにフランクな雰囲気で接客します。(説明とかを軽くするわけではなく、あくまでリラックスして楽しんで頂けるよう)そんな自分たちが通いたいお店を目指して日々営業しています。

今回のメニュー開発でチャレンジだった点、こだわった点はどのようなところでしょうか?

やはり自分たちが実際に調理しないことを前提に料理を考えるというアプローチ自体がチャレンジでした。そんな中でも、食材は日本全国から素晴らしい生産者様のものが入るので、いかに自分たちの色を出しながら食材が活かせるかをこだわりました。鰤、豚、いぶりがっこの様なクリエイティブな組み合わせのお皿や、オッソブーコの様なクラシックなお料理に発酵レモンの酸味を加えるお皿など、お客様がドキドキする様なドンブラボーらしいお料理をお楽しみください。

生産者とのコラボレーションという点で、印象的だった食材はありますか?

パスタ料理に使わせていただいている「かなわ水産の牡蠣」です。ぷりぷり感や旨味の出方が本当に美味しい。今まで扱ったことのない生産者様の食材でしたので知れて嬉しかったです。パスタのソースでは牡蠣の魅力を存分に楽しんで頂ける様、2/3はプリプリのままで、1/3は潰してソースに溶かし込んで作っています。モチモチ食感のパスタと共に楽しんでいただきたいです。

味わって欲しいポイントなど、メッセージをお願いします。

何より日本全国から運ばれてきた素晴らしい食材。そしていろんなジャンルの料理人・ソムリエのアイデアを大型食堂というカジュアルな雰囲気で楽しめることだと思います。お客様には少しでも素晴らしい食材を意識していただきながら楽しんで欲しいです。僕らも現場のスタッフも日々ブラッシュアップして成長していきますので、これからよろしくお願いします。

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