土のカルテをつくり、レモンに新しい価値を
広島県 尾道
citrusfarm たてみち屋
citrusfarm たてみち屋
菅 秀和
瀬戸内海に浮かぶ生口島で、化学合成農薬、化学肥料、除草剤、防腐剤をい一切使用せず、土作りを主体としながらレモンなどの柑橘を栽培。年に2度土壌検査をして土のカルテを作成し、科学的に農家の“勘”を蓄積している。島の農業を進化させる存在。
普段はどのようなものを生産されていますか?
しまなみ海道の真ん中あたりにある生口島で、農薬や化学肥料を必要としない畑の環境を作るため、土づくりを大切にした「食べて美味しいレモン」やライム、ネーブルなどを生産しています。
今のお仕事を始められたきっかけについて教えてください。
すごい偶然なのですが、前職の事業担当者として生口島に赴任し移住した際、借りた古民家にレモン園がついていたのがきっかけです。
生産において、大切にしていること、こだわりはどのようなところでしょうか?
自然の働きを理解する時に、科学的な思考と循環の本質を意識することです。その上で、微生物の働き、やりすぎないこと、俯瞰することを大切にしています。
今回のKABEATとのプロジェクトに関して、どんなところに興味を持たれ、共感されましたでしょうか?
サステナブルやSDGsも広く周知されてきて、次のフェーズに移行する頃合いだと感じています。元々、一次産業はサステナブルそのものです。改めて、自然に活かされることに気付く機会を得る場所となることを期待しています。
味わって欲しいポイントなど、メッセージをお願いいたします。
レモンは誰でも知ってる果物なわりに、年中イエローであり、国産でもワックスを使うものだという誤解が多いと感じています。果物だからこそ、四季に応じた味わいの変化があり、熟して旬を迎える果物です。また、調味料としての役割機能があることも味わってほしいですね。